前回のレクチャーでは、 お金を使わずに豊かさを受けとることをお話しました。
自分が欲しかった感情を知り、そしてお金を使わずにその感情を得ることを通じて、お金の制限や束縛から解放され、いつでも自分を豊かな状態にできることをお話しました。
今回のレクチャーでは、欲しかった感情を知り、体験できた人もまだ取り組み中の人も、今後どのようにしていけば、それらを大きく循環させ、与え、受け取り、分かち合えるのか、そして、理想の関係性を築いていくことができるのかについて、学んでいきましょう。

















Contents
1.感情の循環を通して、関係性を築く力を養う

感情というのは、ひとり一人の中にあるものですが、自分の感情を誰かと分かち合うことによって、信頼や関係性が生まれます。
この関係性の扱いが上手な人は、いつ、どのくらい、誰と、どのような感情(お金)を分かち合えば、うまく循環させることができるのかを理解しています。
自分は、今何(どんな感情)を欲しているのか。
目の前の人は、今、何(どんな感情)を欲しているのか。
どうしたら、その人と自分が欲しい感情を分かち合うことができるのか。
この感情の循環が上手な人は、商いにおいても、顧客のニーズをつかみ、適切な商品設計を行い、三方良しの事業を考えることができます。
循環というのは、自分だけがよくなることではなく、関わる人たちすべてが、よりよい方向に導くことができる選択によって生み出すことができます。
そのためには、まず自分を知ること、そしていよいよ今回のレクチャーから「他者との関わり」、関係性の話に入っていきます。
一つ覚えておいて欲しいのは、「感情は生もの」なので、感じた瞬間が一番鮮度が高く、行動もしやすいのですが、もし感じたことや気づいたことがあったのに、思考を介入して、後回しにしたり、なかったことにすると、だんだん腐敗していき、次の直感や行動を止めてしまいます。
感情には良い悪いはなく、感じたことを分かち合っていくために、まず自分の感情と向き合うこと。
そして、その真の目的は、自分と相手の感情に寄り添い、お互いが欲しがっているものを理解できるようになることです。
これらを理解した上で、「自分が欲しかった感情を、相手に与えてみる」ということに取り組んでみましょう。
自分が欲しかった感情は、誰かと分かち合うことによって広がり、そして結果的に、自分自身がそれを受け取るという再体験につながるのです。
自分自身が本当に欲しかった感情を大切な人に分かち合うことは、過去の思い込みの中に残っているトラウマや恐れを解消していくことにも繋がっているので、今回の体験を通じて、あなた自身のお金に対する思い込みはさらにクリアなものになっていきます。

2.WORK3-2 自分が欲しかった感情を与えてみる
1.あなたがずっと欲しがっている感情はどんな感情ですか?誰とその感情を分かち合いたいですか?
自分が欲しかった感情を、大切な人たちに分かち合うことによって、自分がそれを受け取るという体験をしてみてください。自分が一番欲しがっている感情を、あなたの大切な人、もしくは身近な人に分かち合ったら、どんな体験ができるでしょうか。誰と一番分かち合いたいですか?
2.あなたが欲しかった感情を、あなた以上に欲しがっている人は誰ですか?
例えば幼少期にお父さんに褒められたいと思っていた人は、まだお父さんがご存命であれば、「お父さんを褒める、ということをしてみてください。お母さんに「愛しているよ、あなたが大事だよ」と言われたければ、お母さんに対して、「お母さん、わたしはお母さんを愛しているよ」っていうように、あなたがその人から欲しいと思っていた感情は、実は、その人自身が欲しがっている感情だったのです。
もし、もう相手と連絡がとれなかったり、亡くなられていたりする場合は、その人自身のことを思い浮かべながら手紙を書いてもいいですし、自分のノートに書き連ねたり、心の中でそれを伝えてみる、ということでも大丈夫です。それらを心から実践すると、今までなかった出会いや、新しい流れ、シンクロニシティと遭遇する機会が自然と増えていきます。
3.あなたが欲しい感情を得られるサービスや商品は、何で、いくらでしょうか?
1、2でお金を使わずに感情を分かち合ったら、今度は実際にお金を使って、欲しかった感情を味わってみましょう。そして、本当に欲しいものなのか、それとも感情を得ることができればそのモノでなくていいのかを確認してみましょう。
4. あなたがこの章を読んで感じた直感はどのようなものでしょうか?メモを取り、行動してみましょう。
(1)あなたがずっと欲しがっている感情を、分かち合いたい人と分かち合ってみましょう。
(2)あなたが欲しかった感情を、あなた以上に欲しがっている人に分かち合ってみましょう。
(3)あなたが欲しい感情を得られるサービスや商品は何でいくらでしょうか。
(4)あなたがこの章を読んで感じた直感はどのようなものでしょうか。
SHARE3-2
自分が一番欲しい感情を、大切な人と分かち合ってみましょう。それによって感じたことを、シェアパートナーと共有してみましょう。