前回のレクチャーでは、あなたのお金にまつわる感情の原体験を思い出し、過去の自分に手紙を書くというワークをしました。
あなたのお金に対する思い込みは、どのような体験から生まれたのかを理解できたでしょうか。そして、今のあなたはこれからどのように取り組んでいこうと思っていますか?
今回は、お金のバイブルの中でも非常に重要な、お金と時間の真実について学んでいきましょう。
Contents
1.豊かさとは時間。”時間(命)”を主体的に使って生きる
第1章のレクチャーで、お金とは感情であり、人は自分が得たい感情を得るためにお金を使っている、というお話をしましたが、ここではそれをさらに深掘りして、お話していきたいと思います。
お金のバイブルの中でも、非常に重要な考え方となるところですので、一緒に学んでいきましょう。
今の時代の流れは、お金がないとできないことが減り、時間がないとできないことが増えてきています。
数十年前までは、物が足りない時代で、大量生産・大量消費によって経済が大きく成長してきたのことは事実です。
しかし近年においては、モノが満ち足り、人々の生存欲求が十分満たされているため、本当に必要なもの、もっと言えば、自分の人生に必要だと思うものしか、人々が買わなくなってきています。
ですが、消費者の消費活動が少なくなると経済が成り立たなくなるため、メディアを中心とした、過度なマーケティング活動を行うことで、本当は必要ないものまで欲しくなる、これを持っていないと損をする、という風に顧客心理を動かすことで、常に消費を促すようなキャンペーンが行われているのです。
そのため、十分に水準の高い暮らしをしているにもかかわらず、「もっともっと」という意識が強くなり、今あるものに感謝する気持ちが薄れてきてしまい、自らの首を自ら締めている状況が起こっているのです。
一方で、時間がないとできないことは増え続けています。
仕事中心の人生を送るように意識付けされ続けてきた私たちは、平日働いて休みは土日のみが当たり前だと思い込んでいますが、これは日本だけの常識であって、世界的に見れば非常に非効率的であり、ある意味、病的なほど働いていると言えます。
ここで一番伝えたいことは、時間的にゆとりを持ちながら、同時に、金銭的に豊かさも持ちあわせた人生を送ることもできるということです。
お金を稼ぐこと自体は、比較的簡単な時代になりました。
ブログやSNSを始めとしたメディアを個人でも持つことができるようになり、場所や時間を選ばないITツールなどを駆使すれば、世界中どこでも、暮らしていくには十分な収益を得ることができる時代になっています。
ですが、時間的にゆとりを持つことを忘れて、お金(売上)だけを追い求めてしまうと、本末転倒な結果となってしまいます。
今までの私たちの考え方では、自分の生活を成り立たせるために働くというのが常識的な考えでした。
ですが、今の時代はどんな仕事だったとしても、ある程度の生活を成り立たせることが可能になり、多くの人の関心が、どうやって生きていくか(生存欲求)から、どのように生きるか(所属欲求や自己実現欲求)へとシフトし始めています。
自分の人生にとって大切なことを真剣に考え、実際にそれらを体験するための時間を確保すること。
そのためには、何を手放し、何に集中する必要があるのかを、今一度見直す機会を持ってみましょう。
生きるために働いて、自分の大切なことに注ぐ時間がなくなってしまうのは、非常にもったいないことです。
あなたは、何のために働いていますか?
なぜ、あなたはお金が必要だと思っているのでしょうか?
何をしてもうまくいくとしたら、どんな働き方、生き方をしたいですか?
そして、時間の使い方は、どのようにしていきたいですか?
お金はいくら稼いでも終わりがありません。
数十万稼いだら数百万、数百万稼いだら数千万、数千万稼いだら数億、、、永遠に続いていきます。
ですが、時間(命)には終わりがあります。
どんなに長くても、100年ちょっと、平均では80年の人生です。
あなたの人生は、後どれだけ残されていますか?
何に、自分の時間(命)を使いますか?
まず時間を優先し、その上で、お金との理想の付き合い方を明確にしていきましょう。
2.WORK2-2 時間を優先して、お金との付き合い方を決める
1.もしお金が十分にあるとしたら、どんな時間の過ごし方が理想ですか?
まず、理想の収入を決める前に、理想のライフスタイル(時間の過ごし方)を明確にしましょう。朝起きてから、夜寝るまで、どのような過ごし方が理想でしょうか?月に何日働いて、月に何日休みたいですか?
2.理想の過ごし方に必要な経費を具体的に計算してみる
理想の過ごし方が決まったら、必要な経費を具体的に計算してみます。例えば、海の近くで暮らしながら、朝はランニングやヨガ、午前中からお昼にかけて仕事を終わらせ、午後からは好きな人たちとの時間を過ごしたり、自分の勉強を行い、夜は家族や近隣の友人たちと食事。月に一度、東京へ出張をしているというような暮らしが理想だとすれば、実際にいくら必要なのでしょうか。
3.WORK1-2の目的地と融合させる
必要な経費が明確になれば、それを WORK1-2で書き出した目的地とすり合わせてみましょう。今回、時間を重要視した見方で考えた目的地と、前回、直感で決めた目的地を融合させることで、感情的にも、現実的にもより精度の高い目標設定をすることができます。
4.この章を読んであなたが感じた直感はどのようなものでしょうか?メモを取り、行動してみましょう。
(1)もしお金が十分にあるとしたら、どんな時間の過ごし方が理想ですか?
(2)理想の過ごし方に必要な経費を具体的に計算してみましょう。
(3)WORK1-2の目的地と融合させて、よりより目的地をつくりましょう
(4)この章を読んであなたが感じた直感はどのようなものでしょうか。
SHARE
今回のシェアは、時間を重視したお金との付き合い方について学んだことを、シェアパートナーや、今後の人生で一緒に過ごしたいと思っている大切な人たちにシェアしてみましょう。そして、お互いにどんな時間の過ごし方がしたいのか、それにはどのくらいの経費が必要なのかをすり合わせていくことで、さらに目的地を具体化してみてください。それでは、今日のレクチャーはこれで終了したいと思います。