前回のレクチャーでは、メンターと出逢い、モデリングをすることについて勉強をしました。
自分が得たい成果や感情を既に得ているメンターと出逢い、公私ともに良好な関係を築くことは、お金と良好な関係を築く際、非常に効果的な方法の一つです。
今日は、お金持ちに共通する3つのマインドセットについて学んでいきましょう。


1.真のお金持ちとは?

お金持ちに共通するマインドセットの話をする前に、真のお金持ちの定義を明確にしておきましょう。
一時的にお金を稼ぐことに成功したり、相続や遺産継承などで資産を持っているだけでは、真のお金持ちとは言えません。
お金のバイブルで定義する真のお金持ちとは、「今持っている資産をすべて失ったとしても、何度でも、同等かそれ以上の資産を再形成することができる人」のことを指します。
一時的なお金持ちではなく、お金の原理・原則を理解し、いつでも必要なだけのお金をつくることができる人が真のお金持ちと言えますが、そのような人たちに共通する3つのマインドセットが存在します。
- すべてに感謝をしている
- すべてのものは変化する、ということを受け入れている
- 真の財産を理解しており、利を追わず、徳を積んでいる
それでは、一つずつ見ていきましょう。
真のお金持ちは、起きることすべてに感謝をしています。
自分にとって、プラスになることも、一見マイナスになるようなことにすら、感謝をしています。
自分の目の前に与えられる全てがGIFTであることを知っており、常に謙虚な姿勢を崩すことはありません。
お金や地位、名誉によって塗り固められた自分ではなく、内的に成熟した、見えない品性や人格に基づいて生きているため、一時的なお金の増減やトラブルに、心がおびやかされることはありません。
なぜ、そのような姿勢であり続けられるかというと、すべのものは変化することを受け入れているからです。
お金は、人の感情を大きく動かすため、時として、嫉妬や、不安、裏切りなどを生み出します。
ですが、真のお金持ちは、自分のことも誰かのことも責めることなく、常に変化するものだということを受け入れる器を持っています。
もし、自分の持っているものを守りたい、という保守的な考えになると、自分の利益を守るために、他の人よりも自分を優先するような意識状態になってしまいます。
ですが、すべての物事が変化することを知っていれば、今の資産は自分が一時的に預かっているだけで、必要なときには誰かのもとに移動することもあるし、同じように自分のところに入ってくる資産もあることを知っているため、資産の増減よりも、自分の器を広げ、自分を通過していく資産の流通量を増やすことに意識を向けています。
そして、器を広げるために、利を追わず、徳を積むことを日々実践しています。
目の前のお金ではなく、人に良い施しをしたり、普段いい気持ちで過ごしたり、誰かの嬉しい気持ちや喜びのためにお金を使うことをしています。
もし、お金を持ってなかったとしても、自分にできることで人に貢献をしていくことで、長期的にみれば、自分にもその恩恵がかえってくることを知っています。
「与えたものが還ってくる」という法則には、多少のタイムラグがあることを知っている真のお金持ちは、陰徳を積むことを楽しみとし、意図を放ってから成果が出るまでの時間を受け入れ、途中で恐れに飲まれることなく、大きな気持ちと器で待っています。
また、財産とは金銭的なものだけではなく、それ以上に重要な真の財産の存在があるということも知っています。
次回は、真の財産についてより詳しくお話していきますが、まずはワークに入っていきましょう。

2.WORK5-1 自分のマインドセットを確認してみる
1.すべてに感謝をしていますか?
自分の前の前に起きる出来事、これまでの人生で辛かったこと、理不尽に感じること。それらすべてが自分の必要な未来のために繋がっていることを自覚できていれば、常に謙虚であることができます。感謝が少ない人は、自分の正当性を証明するために無駄な力を使っていることが多いため、自分の人生において本当に大切なこと、必要なことを見落としてしまっている場合があります。
過去の経験、今の状況に関して、感謝できていることはなんでしょうか?逆に、感謝できていないことはなんなのでしょうか?感謝とは努力してするものではなく、普通にしていれば自然と湧いてくるものです。感謝できない時は、感情や思い込みなどが感謝が湧き出てくるのを阻害しているにすぎません。感謝ができないことがある人は、その奥に思い込みや感じられていない感情がないか、確かめてみましょう。
2.すべてのものは変化することを受け入れていますか?
お金という力を手に入れ出すと、すべてを自分の意図のまま、コントロールしようとしてしまうことがありますが、原則から見るとコントロールするすることはできません。常に中庸であり続けること、そして変化が訪れてから対応するのではなく、自らが変化の起点となることで、意識的に変化の渦をつくっていきます。そして、その変化に載せるのは、自我ではなく、自分を含めたすべての存在に豊かさがめぐるような豊かな循環です。
3.真の財産を理解しており、利を追わず、徳を積んでいますか?
真の財産については、次回詳しくお伝えしますが、重要なのは、目の前の利益を追うのではなく、目にはみえない徳を積む意識を持っていることです。一見損をしているように見えて、その出来事が最終的にはプラスに転じるということを信頼している人は、真の財産を積み上げ続けています。
4.この章を読んでいて感じた直感はどのようなものでしょうか?メモして行動してみましょう。
(1) すべてに感謝していますか?
(2) すべてのものは変化することを受け入れていますか?
(3) 真の財産を理解し、理を追わず、徳を積んでいるでしょうか?
(4) この章を読んでいて感じた直感はどのようなものでしょうか?
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